2015年10月31日土曜日

動く気はない

1か月ぶりで庭掃除。
トマトの木の下、
枯葉をのけたら
ヒキガエルが出てきた。
火ばさみの上には大きなカマキリ。


夏と違って
接写してもおとなしい。
二匹とも丸々太ってた。
あしたから霜月。
(2015.10.31)



間抜けさゆえに圭角がとれた工作

保革油の箱を作った。
床革を、元の紙箱と同じサイズの箱を作るだけ、
裁断してボンドでつけて、
30分で完成、
のつもりだった。
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丸い容器を収める箱なら側面は、
容器の直径の4倍必要なのに
TV見ながら革を断ったら
3倍にしてしまった。
しかも
高さも間違えてるし…もぉ!
まぁ、直径の3倍あるなら、
円周はカバーできるわけで、
筒状にしてみた。

圭角が取れて丸くなった、
といっておく。

本当は簡単にボンドで留めて筒にしたかったけど
革の長さが3.14倍あればともかく3倍だし
重ねてのりしろを確保するには長さが足りず、
不本意ながら突き合わせて縫うことに。
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円い底を革で縫いつけるのも面倒だと思って
木の板を丸く切ってはめてみた。
庭にでればちょうど良い木切れもあるけど
夜でめんどくさかったので
ドリルでの穴あけの下敷きに使っていた板を使ってみた。
まぁいいや。
でも、革で底を作るのより
本当に簡単だっただろうか…
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どこぞでかった、
アジアンな木の箸置きに穴をあけ、
蓋に縫い付けて把手とする。
昨日グラスコードの
留め具だけ使って取り捨てていた紐を
ゴミ箱から拾い
チークの端切れで魚を彫ってくっつけてみた。
本体に、ヤシのカラらしい、100均のボタンを3つつけたら完成。
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予定の6倍以上の製作時間になってしまった。
でもまぁしかし、
自分で作ったと思えばこれで何年か満足して使えるし
結果は良しとすることにする。

蓋をしたところ

 蓋を外す

 ひっくり返してみる

内側はドリルの穴だらけ

一番よく使っている「ラナパー」保革油

2015年10月30日金曜日

木匙の干物

スプーンが欠けた、
というので、いま削って
ウレタンを塗った。

なんかスプーンの干物だな。

かんなくず 蛙とならぶ しほらしさ
             (柳多留9-29)
     という川柳を思い出した


この鉋屑は「長柄の橋、築造時」の由緒ある鉋屑
蛙は世に二つとない「井出の蛙の干物」

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死蔵されていたウレタンが見つかったら
急にいろいろ使い道が出てきた。
(2015.10.30)

弥生式眼鏡紐 或いは インディアングラスコード

夏ころから急に老眼になった。

目は人一倍よかったので
近くだけとはいえ、
見えないのはショック。

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まだ常時必要なほどでもないので
ほぼ常時置き忘れている。
唯一忘れず使うのは
枕元だが
目が覚めると眼鏡は
無慚に布団の中に絡まっている。

枕もとでは100均の老眼鏡でよい。

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忘れず持ち歩くよう、
これまた100均で
眼鏡ぶら下げ紐を買って
フレームの留め具だけ外して
紐をつけ直す。
鹿革の端切れを切って紐とする。

ビーズもつけてみた。
どうという意図はない。
ただ、
「いろいろ持っているけど、使われていないね」
と思われているであろう、
ビーズに出番を与えてみたまでであるが、
思いついて
アベンチュリンの勾玉と
革屑で作った勾玉もつけてみた

期するところは卑弥呼も使ったであろう、
 弥生式眼鏡紐
である。
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「インディアンっぽいね」
とムスメは言う
「インディアングラスコードだから」
と返す。

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親の心子知らず

2015年10月27日火曜日

かなへび沈思

しっぽまでいれても10cmばかり。
小さなかなへびが、
めっきり寒くなった朝の庭に
明るい陽ざしを浴びていた。

写真を撮ってもおとなしくしている。
カメラが近づきすぎて鼻先に当たったら
あわてて
枯れ落ちた茄子の葉の下にひっこんだ。

置きっぱなしの塵取りの柄に
雌のジョウビタキがとまっていた。

10月も終わるなぁ。
(2015.10.27)





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こうだといつものちょろちょろしたかなへび

2015年10月24日土曜日

カレーマジック

母親が出かけている。

弟がカレーを作っている
野菜を切り終わるのに30分かかった。
母は「ツナカレーを」と指示していったのに
冷凍の鶏胸肉をフライパンに入れて
電子レンジに入れようとしている。
鍋に入った生の野菜の上に、
ツナがだらしなくまき散らされている。

目付役の姉がブチ切れている。
「切るのも炒めるのも
結局あたしじゃん!」

部屋中に玉ねぎのにおいが立ち込める。
そんな姉も、換気扇を回してはいないのだ。


今、父は、
不安以外のなにものもない状態で
カレーの出来上がりを待っている。

















勇気について

パンチが足りなければ
わさび漬けにわさびを足すことだっていとわない。

2015年10月23日金曜日

もんじゃ焼80円

ウチのあたりでは「もんじ焼」といった。

転校生だった僕は
見たことのないその雰囲気に
どうしてもなじめず近づかなかったが、
その当時はまだ、
駄菓子屋の奥で、
もんじ焼は焼かれていた。


今の、具だくさんで豪奢なもんじゃ焼きとは
トンブリとキャビアほども違う、
あんこ玉やくじ引きほどの値段の、
こどもの外食だった。


宇都宮の「木村製菓」の駐車場の片隅の
ちいさな店で
んな正調のもんじ焼を食べた

1杯80円。
10円と20円の具材は別売り。
3人で300円で、雑談に興じながら
30分かけて食べた。

おいしかったし、たのしかった。

こどものころみたもんじ焼は
こんなに清潔ではなかったけれど
できることならこどもであった僕には
「一回くらい食べておくがいい」
と言ってやりたい。






手前味噌

「そろそろ取りに来るがよいであろう」
と、実家からご託宣が下ったので
車で味噌を取りに行く。

母が味噌を仕込むようになってから何年くらいになるだろう。
年に2回くらいもらう。
合わせると20kg以上はもらう。
「高級卵」をお土産にもらうのも恒例である。

母は「味噌つくり教室」も開いている。
「みんな人任せなんだから!」
とぶちぶちいいながら
リクエストにこたえて毎年開く。

次回はウチ用にもう1樽多く作ってもらっていいかな。




藍染工房

益子の日下田邸の藍染工房を訪ねる。

藍を育て、発酵させ、染め、織る。
藍はその色も、においも、工程も好き。

ふたあい、はなだ、かめのぞき、おなんど、あいねずみ。
色の名前もよい。



2015年10月22日木曜日

アノマロカリス

バージェス動物群のアノマロカリス(Anomalocaris)は
最初、触手だけの化石が発見され、
それ自体が1匹の生物と誤認され
「アノマロカリス(奇妙なエビ)」という名づけられた。
漢字で書けば「奇蝦(きか)」。


アノマロカリスの触手の化石みたいな煎餅である。
触手の化石の写真はウィキペディア参照のこと

















2015年10月20日火曜日

家族の椀

いろいろいろいろいろいろお世話になった、
小田原の「クラフトえいと」で、
無垢の木のお椀、
材はいろいろ、
もらったり買ったりで
家族分4つある。

いちばん長いのはもう17、18年,
新しいのでも14年使っている。
ほぼ毎日使ってきた。
よく使ったな。

2週間くらい前から乾かし、
サンドペーパーをかけて、
数日前からウレタン塗り
600番くらいで研ぎ出し、また塗り、を繰り返し、
明日もう一回、最終的には2000番で水研ぎして
完成とする予定。

…修理方法はこれでいいのかな。
よさそうなら、
次のお椀に取り掛かる。
修理対象はあと3つ。
今回は怖くてサンドペーパーをかけられなかったけど
次はもう少ししっかりかけようと思う。


2015年10月18日日曜日

手習いの机

小机 は、
横浜に来たばかりのころ
「ここなのか!」
と、感じ入った場所の1つ。

根岸鎮衛の「耳嚢」によれば
太田道灌の初陣は、武州小机城攻略船。
その際に、数え13歳の道灌少年は

 小机は まず手習いの初めにて
 いろはにほへとちりぢりにせん

と詠じて、歌人としての才能の片鱗をみせたとか

ウィキペディアには
同館満46歳が部下を鼓舞するため

「小机はまず手習いの初めにて、いろはにほへとちりぢりとなる」

と詠んだとあるけど、
史実はともかく、
話しとしては
初陣の少年の手習い初めの歌のほうが
だいぶ面白い。

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耳嚢には道灌の話がいくつもあり
どれも、歌がらみのとんち小咄みたいで面白い。

宮中で公卿たちに歌を所望された道灌は
田舎歌人らしくい歌を詠む

 武蔵野の折るべい草は多けれど
  露すぼこくて折られないもさ

「べい」だの「すぼこい」だの「もさ」だの
お国ことば丸出しで公卿たちは大うけ
こで今度は「こんなのもあります」と、
雄大な歌を詠んで公卿たちを感心させる

 露をかぬかたもありけり
 夕立の空よりひろきむさしのゝ原

今の僕たちは
七飯八重~、くらいしか知らないが
江戸時代には
「一休とんち話」みたいに、
「道灌歌ばなし」のシリーズがあったのだろうか
と思ったりする。



桐竜胆…?


「笹竜胆」は鎌倉市章でもおなじみだが
このお寺の屋根は「桐の葉に竜胆」
初めて見た。
正しい名前は何か知らん(鶴見 成願寺)
総持寺の石灯籠には桐と菊の融合した紋が。
合成紋もいろいろあるが
こんな合成もあるのか?
これも初めて見た。
博雅の教えを請いたい。





おおすかしば

オオスカシバ。
ホバリングしながら蜜を吸っていた。
花が終わりに近づいて蜜が少ないのだろう。
古い花に、ちょいと吻をさしては次の花に移っていった。
ちょっと海老みたいだな、と思う。





鶴見 おきなわ亭

じーまみ豆腐
そーきそば
山羊汁
天ぷら。
あと残波。

山羊汁、1杯1000円は他の料理に比して高いかとも思ったけど
最初ちょっと山羊、羊独特のにおいはしたけれど
すっぽんの甲羅のようなコラーゲン質の独特な食感、
肉の味わい。
すっごいおいしかった。

天ぷらは、お店で出してくれたソースだけでなく
紅ショウガと合わせて食べたらとってもおいしかった
けど
青のりかけたら完全にお好み焼き風味だな。








精進料理フェスタ


鶴見の総持寺にいったら
たまたま結構な節目のご遠忌で
(二祖峨山韶碩禅師650回大遠忌)
境内で「精進料理フェスタ」が開かれていて
無料で精進料理がふるまわれていた。
お葛かけ
冬瓜と豆乳のクリームパスタ風
とろろ焼き
黒枝豆ととうもろこしのかき揚げ
ハーブ塩うどん
豆乳プリン

精進料理の心得など聞きながらいただく。



だし(もちろん精進の出汁)がかなり強く効いていて
特にお葛かけは思ったよりパンチがある。
「肉の味に慣れていると
 味を薄いと感じる人もいるので
 塩味も含めて、味を濃いめにしています」
とのこと。

とてもおいしい。
「パスタ」の麺はシラタキ。

黒豆は

話をしてくれたお坊さん(丹波の人)の
檀家さんからの献納とのこと。

ハーブ塩うどんは
ハーブ入りのうどんにハーブ塩を振りかけて
スダチとシソを和えただけの
ほんとうにシンプルな料理で
しかもうどんはゆでてやや時間がたっていたが
抑えの利いたハーブの香りに
雑味のない塩味が香川の腰の強いうどんを引き立てて
なんというか、清潔な味わいで、上品。
感動もの。

器はいかにも堅牢な
しっかりした漆器。
「100組しかなくて、回しがきかないので
お待たせしています」と事だったが
ごまかしなく
「本物」をふるまおうとする気持ちが
伝わってくるようだった。
総持寺の名前の入った箸は
そのままお土産に頂いた。

1時間待ちで
おなかすきすぎて無口になったけど
待ったかいがあった。
ほんと、おいしかった。
たまたまの「仕合わせ」だったけど
実に幸せ。