2015年11月8日日曜日

糞掻きべら 邂逅の奇跡



本章の要約
11月のある日
糞掻きべら(トイレットペーパー代わり。うんちをお尻から掻き落とす使うヘラ)」
などという、
非日常の極みの言葉を
何十年振りで思い出した。

ところが
わずかその半日後、
はからずしもその
「糞掻きべら」
の実物を目の当たりにした
という、奇跡の物語である。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



































仙厓(せんがい)和尚の故地、
聖福寺に行くことにする
 
臨済宗の寺だよなぁ、
と思う。
 
臨済録(りんざいろく)」
を、思い出す。
 
岩波文庫の「臨済録(朝比奈宗源訳註)」の
赤肉団上(しゃくにくだんじょう)」の話の現代語訳では
乾屎橛(かんしけつ)」を
「糞掻きべら」と訳していたな、
と思い出す。
 
「糞掻きべら」ってなんだよ
本当にそんなもんあるのか?
「乾いた屎(くそ)の橛(杭/棒)」なら
干からびた棒状のうんちではないか?という
「持論」を思い出す。
 
半日後
鴻臚(こうろ)館展示館
に行く。
 
発掘された
「糞掻きべら」の実物
を見る。

















(写真左下の棒が発掘された「糞掻きべら」)

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


…そんな奇跡ってあるだろうか?
感じてよいものかどーかはわからないが
縁(えにし)を感じざるを得ない。

参考までに
「赤肉団上の話」は下記の通り

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


上堂。
云はく、

赤肉団上に一無位の真人有り。
常に汝等諸人の面門より出入す。
未だ証拠せざる者は、
看よ!看よ!

時に僧有り
出でて問ふ。

如何なるか是れ
無位の真人。

師、禅床を下って把住して云はく、

道へ!道へ!!

其の僧擬議す。
師、托開して云はく、

無位の真人
是れなんの乾屎橛ぞ!!!!!!

便ち方丈に帰る。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

不条理の極みである。

0 件のコメント:

コメントを投稿