2015年11月14日土曜日

博多塀……附:築地と築土

 博多塀
というのだそうだ。










「普通の築地塀(ついじべい)」ではないの?」
と思ったが
戦国時代の戦乱で焼けた瓦や石を塗り込めた塀で
豊臣秀吉による博多復興の際作られたとのこと。

いまは櫛田神社や聖福寺(いちばん下の写真)など
数か所でしか見られないとのこと。

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「築ついじ)」とは書くが
本来は「築土」であろうと思う。
分解すれば

 築(つ)き土(ひじ) → ついじ

だろう。

古い言葉で泥や土のことを「ひぢ」という

  塵泥(ちりひぢ)の数にもあらぬ我ゆゑに
    思ひ侘ぶらむ妹が悲しさ
             (万葉集 中臣宅守)

築くは「つく」。
庭に作った山を築山(つきやま)という。
たとえば都筑区(つづきく 筑≒築)
なんてところにも使われている。

お魚の築つきじ)は
「地面を築いた(うめたてて地面を作った)」だろうから
文字通り「築地」でよいのだろう。







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