2016年8月20日土曜日

顔彩ケース

絵手紙をする人なら必ずや知っているであろう、
水で溶かして使う
顔彩(がんさい)という、和風の絵の具がある。

最近は年に何回も使わないので
使おうとするとかびていたりするが
(膠が入っているのでかびることもあろう)
昔はよく使っていて、
入れ物は20年以上前に買ったその時のものである。

大きな箱、小さな箱2つ、
上部でよい箱ではあるが、浅く開きやすく
少々使い勝手が悪いので
ケースを作ってみた。

結果的にはこんな感じ。
紫檀(ソノクリン)の板を表裏の表紙として
革で背表紙を作り、
革ひもで巻いて留めた。


開くと顔彩の入れ物が両面テープで止めてある。


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もともとの箱はこの2つ。
小さいほうは一回壊れて
自分で布を張った。


素の絵具と紫檀の薄板。


構想はこんな感じ。


板をつるつるにしたいのだが
らちが明かない。
水で濡らして荒砥で削ってしまう。


荒砥のあとはもちろん中砥。


木は濃い赤紫なので
板を洗うと水が赤くなる。


磨き上げたところ。
もっとピカピカになるのだが
いい加減疲れたのでここまでとする。



磨いていないほうはこんな感じ。
これも悪くないけど。
絵具はこの面に貼りつける。


塗装用の油を塗っておく。


切って穴をあける。
先に切ってから磨けばよかったなぁ。



革で背表紙を付ける。



絵の具を取り付けるためにコマを作るが
むしろ不安定になってしまったのでとりやめ。




結局絵の具は
厚手の両面テープで表紙に直貼り。
















ということで、こんな感じに。

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