2016年10月27日木曜日

因縁の本2冊

そうでなくても増える傾向にあるので
本はなるべく買わない。

なのに今月は
研修や頂き物で6,7冊増えたところに
自分でも4、5冊買ってしまった。

そんな中での「因縁本」が
先おとといAmazonで注文して
昨日と今日届いたこの2冊。

1)塩鉄論
2000年ほど前
中国の朝廷で巻き起こった経済論争の議事録

これが「リクエスト復刊」したときのことを覚えている。
新聞に広告が出て
「これは」と思って本屋に行ったが
数ページ立ち読みして
「こりゃ読了できんわ」
と思って棚に戻した。

それからも
時たま本屋で手にとっては棚に戻す、
を続けていたが
ここ数年は本屋に行くことも少なくなり
しばらく忘れていた。

4日前、なんだかのサイトを見ていて
「やっぱこれは買っておくべきだな、
 読まないとしても」
と思ってAmazonにアクセスしたら
すでに絶版になっていた。
そりゃそうだよな。
リクエスト復刊してからすでに22年たっていた。

古本を購入した。


2)女官
軽く品のいい語り口で語られる、
著者の体験した浮世離れした宮中の暮らし。
あっという間に読み終わった。
しかし
上流上品の記述の中に
女性の閉鎖空間のドロドロした闇が
そこかしこにちりばめられていて
いっそそら恐ろしい。
典侍/権典侍(高位の女官)を
「(天皇の)お妾さん」「影の人」とさらりと云ってのける。
大正天皇の御生母、柳原内侍の回想は
「どこから誰が見たらお美しかったのか。」
である。

…というのはまぁよいとして
因縁は
著者の「山川三千子」女史である。

中学校の上級生に
 山川三千子さん
がいた。
生徒会の選挙に立候補した。
その演説で、
「私の名前は山川三千子
 漢字はすべて小学校1年生で習う
 3画の漢字!」
と連呼した。

記憶にこびりつく名演説。
その名を忘れることができない。




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