2016年12月2日金曜日

お道具拝見

モノを作る人の道具を見るのは楽しい。

知らない道具。
手作りの冶具。
使い込まれた景色。
独特な摩耗やキズ。
刮目してみる工夫。

創作工房 WARAI 河合さんの道具たち。


いちばん惹かれたのはこれ。
ヤニ台、というのかな。
松脂にとの粉が入ったものとのこと。

最高の端渓のような色と造形。
その無造作なたたずまい。
美術品かと思うけど
日々これが火にかけられ叩かれている。
その行為がこの道具に風合いを維持し、増さしめる。

















この嘴みたいなヤツは
僕にも早急に必要だな。
作らなくちゃ。





灼けて熔けた色合い。






叩かれた鉄の色。
日本刀の肌が思われる。





どれもこれも
博物館に入ってしまえばたちまち命を失い
何年もしないうちに色あせるだろう。

使い続けられているから保たれる新鮮さと景色。
使い続けられているから日々摩耗していく定め。

無常の美しさ。

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